手良地区農業集落排水事業しゅん工
伊那市手良で20日、農業集落排水処理施設「手良浄化センター」がしゅん工した。95年から市内各地で進めてきた伊那市の農業集落排水処理事業は、同施設の完成と共に終了した。
手良地区の農業集落排水事業は98年から着手され、04年度末に終了。今年3月25日から供用を開始し、9月現在、約240世帯が同施設を利用している。
小坂樫男市長は「供用開始から現在までに240世帯が利用している現状から、地域の要望の高さがうかがえうる」と話し、センターの完成を祝福した。
事業費の総額は約33億円。処理対象人数は2760人、計画戸数は689戸。
同事業組合の働きかけもあり、供用開始から半年で、40パーセント弱の普及率に達している手良地区で市は、年度内は50パーセント、3年以内に95パーセント以上の普及率達成を目指し、呼びかけをしていく。
一方下水道工事は、金銭的負担も大きいため「経済的理由で利用できない人は、利息の50パーセントを補助する制度などを利用してほしい」と話していた。