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南アルプスに鹿防護ネット 仙丈ケ岳馬ノ背ヒュッテ周辺

南アルプス食害対策協議会が設置

南アルプスに鹿防護ネット 仙丈ケ岳馬ノ背ヒュッテ周辺

 南アルプス仙丈ケ岳の馬ノ背ヒュッテ周辺に7日、高山植物を鹿の食害から守る、防護柵が設置された。
 防護柵は、県や南アルプスに接している市町村、信州大学などで作る南アルプス食害対策協議会や南信森林管理署、環境省が連携し、出来る事から始めようと、行われた。
 設置作業は、7日と8日の2日間かけ行われ、およそ60人が参加した。
 馬ノ背周辺は高山植物の名所だったが、ここ数年、鹿による食害が深刻化している。
 柵は、3ヶ所のお花畑を囲うように設置され、広さ、約1千8百平方メートル、柵の総延長は325メートル。ネットは、鹿が飛び越えないよう高さは2メートルの高さがあり、また、0・47ミリのステンレスが3本、網込まれていて丈夫な作りになっている。
 南アルプス食害対策協議会会長の小坂樫男伊那市長は、現地を視察し、「鹿の食害被害防止のテストパターンなので、今後の高山植物をまもれるかどうかの試金石になると思う」と述べた。
 協議会や国では、柵の効果などを検証し、今後も高山植物の保護むけ、取り組みを進めていきたいとしている。

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