県最古の二十世紀梨たわわに
桃沢さん
飯島町本郷の桃沢匡行さんの果樹園では、1926年(大正15年)に植栽した、長野県では最も古い、樹齢80年余の二十世紀梨が今年も収穫の時期を迎えた。
長野の梨を興したといわれる匡行さんの父、匡勝さんが農林省園芸試験場で研修し、帰郷後、植栽し、風に強く、花付きの良い桃沢式杯状棚仕立てを確立し、全国に普及させた。
当時、植えられた二十世紀梨は現在、18本残っている。写真の木は樹間18メートル×14メートル、幹周1・9メートル。着果数は最盛期は3000個余だったが、今は2000個弱に抑えているとか。
桃沢さんは「近年、みずみずしく、さわやかな甘さの二十世紀梨が見直され、作付けが増え始めた。今年は玉伸びもよく、糖度も十分」と話していた。