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施設園芸農家が省エネ暖房技術検討会

原油価格高騰などに対応して

施設園芸農家が省エネ暖房技術検討会

 原油価格の高騰に対応するための、施設園芸農家などを対象にした省エネ暖房技術検討会が、21日、伊那市ウエストスポーツパーク管理センターで開かれました。 
 花卉栽培や野菜栽培など、暖房を必要とする施設を持つ農家を中心に、当初予定していた参加人数の倍近い80人ほどが参加しました。
 原油価格の高騰に対応してもらおうと様々な技術を紹介する目的で、農業関係団体で組織する上伊那農業生産振興協議会が、初めて開いたものです。
 検討会では、まず、長野県野菜花卉試験場の宮本賢二さんが、省エネルギー対策について報告しました。
宮本さんは、暖房ハウスの熱の80%が、ハウスを覆う膜から逃げてしまうとして、膜を二重にして空気を送り込み、空気による膜を張るのが効果的だと話していました。
 報告によると、ただ2重の膜を張っただけではほとんど効果がありませんが、空気膜を張ると、燃料使用料を40%近く削減できたということです。
 また、中部電力や上伊那森林組合など5つの企業などが、石油燃料に変わる暖房技術を紹介しました。
 会場の外には展示も設けられ、関係者が熱心に話を聞いていました。
 振興協議会会長の佐藤光吉上伊那地方事務所農政課長は、「過去に無い危機的な状況で、一過性のものとも考えられず、小手先の対応では乗り切れない。新しい技術の導入を前向きに検討し、危機的状況をがんばって乗り切って欲しい」と挨拶しました。
【伊那ケーブルテレビジョン】

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