国有林の有る南信の市町村長、集まる
南信国有林野等所在市町村長有志協議会総会
国有林がある南信地域の17の市町村による協議会の総会が、26日、伊那市の南信森林管理署で開かれました。総会では、中部森林管理局・南信森林管理署の今年度の事業について説明がありました。
今年度は、ニホンジカなどの被害に対する防衛策として、南信森林管理署で作るワナ捕獲チームと地元関係機関とが連携して捕獲を行うことや、間伐作業などを低コストで効率のよいものにするシステムの導入などを積極的に行う計画です。
また、鹿による被害と対策の現状について説明がありました。
それによると、伊那市長谷の国有林などに設置した防護柵は、効果があることが分かったものの、落石・倒木・積雪などで破損するところも多く、山など自然条件の厳しいところではメンテナンスの手間がかかるという課題が報告されました。
協議会代表世話人の小坂樫男伊那市長は、「南アルプスの食害は広く、山梨県側との協力も必要になってくると思う。これからもお互いに協力しあっていきたい」と挨拶しました。
なお、南信森林管理署では、伊那市や大鹿村などシカによる被害の大きい地域36haに、今年度新たに柵の設置を行う予定だということです。
【伊那ケーブルテレビジョン】