地域ぐるみで子どもを育てるフォーラム
学校職員やPTAなど、約170人が参加
教育の現状や課題について考え、地域ぐるみで子育てを行っていこうと30日、伊那市の伊那合同庁舎でフォーラムが開かれました。
会場には、伊那市内の学校の職員やPTA、子育て支援団体など、およそ170人が集まりました。
フォーラムは、子育ての現状と課題を考え、地域で子どもを育てていく意味や価値を確認してもらおうと、伊那教育事務所が開きました。
講演では、国立信州高遠青少年自然の家の、松村純子さんが講師を務めました。
松村さんは、子どもの現状を、空間、時間、仲間、遊びの方法の4つに分け説明しました。
このうち時間では、習い事や塾など個人の時間が増えたために、大人数で遊ぶ機会が少なくなったと説明し、過剰な個人学習による子どもの孤独化を危惧していました。
また遊びの方法については、大人が遊びに介入しすぎて、今の子ども達は新しい遊びを考える創造力が乏しくなっていている。子ども同士で遊びの方法やルールを考えさせるようにしてほしい。」と話していました。
松村さんは、「子ども達は、自分で考えることで感性や自己判断力、リーダーシップなどを身につけていく。大人がその環境づくりの手助けをしてあげることが大切。」と呼びかけていました。
【伊那ケーブルテレビジョン】