伊那市、東海地震想定し防災訓練
新システム「天竜川流域GIS」取り入れ
防災の日に合わせ、1日、伊那市は、東海地震の発生を想定した、伊那市総合防災訓練を行いました。
本庁や高遠町・長谷総合支所の職員、あわせて120人が参加しました。
訓練は、午前8時43分に、震度6強の地震が発生したとの想定で行われました。
ロールプレイング方式は、時間の経過により災害や被害の状況が、進行係の職員から与えられ、訓練実施側の職員は、その状況に対して、対応を判断し実行します。
この訓練は、災害への対応や指揮能力を高め、危機管理能力の向上を図る事を目的としています。
また、今年は国土交通省天竜川上流河川事務所が中心となり開発を進めている、新しいシステム「天竜川流域GIS」を訓練に取り入れました。
このシステムは、インターネット回線を利用し、自治体の枠を超え防災情報を共有できる、地理情報システムです。
発生した被害や状況を、コンピュータで打ち込むと、どの端末でも情報を引き出せ、それらが蓄積されます。
従来災害の状況を把握するために使かったホワイトボードや、災害状況の連絡に使ったFAXの替わりになると言うことです。
訓練では、防災GISの機能や操作性を把握すると共に、その効果的な運用体制を検証していました。
訓練を終え、小坂樫男伊那市長は「今日の訓練を基礎にして、いざと言う時には、十分に力を発揮してほしい」と話していました。
【伊那ケーブルテレビジョン】