どうぞのいす 「シュタイナーの子育て」講座開催
子どもの落書きを通して、身体や心がどのように発達しているのかを理解する子育て講座が7日、伊那市立伊那図書館で開かれた。
この講座は、地域福祉事業所「どうぞのいす」が計画した。
講師は、安曇野市の野外保育所の保育士、神澤真江さんが務めた。
神澤さんは、オーストリアの哲学者、シュタイナーが提唱している能力開発や早期教育を行なわない子育て法を実践している。
神澤さんによると、子どもが気ままに描いた落書きには、世界共通のモチーフが現れるということで、単なる落書きと見るのではなく、心や身体の成長を理解するヒントになるという。
▽人の体から線が出て、先端に丸が描かれる様になると、人と交流したい気持ちが出てきた事を表す▽三角のモチーフは、歯の生え変わりの合図▽川に橋が渡って行き来できるようになると小学校にあがる準備が出来た竏窒ネどの意味があると話していた。
神澤さんは、「モチーフが現れる時期には目安があるが、自分の子どもの遅れを判断する目安とするものではない。心や身体の中で起きている変化を子ども達が表現していると理解して欲しい」と話していた。
会場には、母親や保育士など40人ほどが参加し、メモをとるなどして熱心に話を聞いていた。