上伊那地域観光戦略会議分科会
上伊那地域観光戦略会議の分科会が12日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた。
この日開かれた食と健康の産業観光プロジェクト分科会は、観光振興を図ろうと県が呼びかけたもので、各市町村の商工観光関係者およそ10人が集まった。
この分科会は食品製造企業などが行っている工場見学や敷地解放などが、上伊那地域の観光の一端を担っていることから、取り組みをさらに拡大していこうと設けられた。
参加者からは「商工観光は企業のイメージアップが目的。小規模な事業所が会社をただ公開しても、マイナスにつながることがある」といった声や「伊那谷というものがインパクトに残るようなアイテムを作らなければ観光客の興味は惹けない」などの意見が出されていた。
また、観光全般では、公共交通機関の整備が整っていないことや、宿泊を目的とする観光が少ないことなどが課題として挙げられていた。
今後は、上伊那地区の観光事業者、商工団体、一般企業などが連絡を取りながらプロジェクトを進めていけるよう、情報連絡網の整備などを進めていくという。