「敬老の日」各地で長寿祝う
伊那市内男性最高齢 福澤総一郎さん(104)訪問
敬老の日に合わせ15日、伊那市で長寿者訪問が行われ、肖像画などが贈られた。
伊那市山寺の福澤総一郎さん宅を、小坂樫男市長が訪問した。
福澤さんは、市内男性の最高齢の104歳で、全体では5番目の長寿。小坂市長は、福澤さんに祝いの花束と肖像画を手渡した。
肖像画は、伊那市出身の画家・三浦輝峰さんが写真をもとに描いた。
福澤さんは、墨絵が趣味で75年ほど描き続けており、今でも暇があれば筆をとるという。梅を描くことが多く、絵には書も添えられている。
ほかに、庭木の水やりや手入れをしたり、身の回りのこともほとんど自分でしているという。
福澤さんは長生きの秘訣について「酒もタバコもやめて、野菜中心の食生活にすること」と話していた。
伊那市の最高齢者は106歳、市内の100歳以上は52人。
南箕輪村北殿区は太鼓グループ鼓龍が演奏
南箕輪村の北殿区では、区民のおよそ1割の300人ほどが75歳以上で、15日は、そのうち100人ほどが参加した。
ステージでは、地区内の子どもや教室などが、音楽や踊りを披露した。
南箕輪村の太鼓グループ鼓龍からは5人が出演して2曲演奏した。
少人数での演奏だったが、会場いっぱいに太鼓の音が響き渡っていた。
また今年は初めて、タヒチ諸島などに伝わる踊り、タヒチアンダンスも披露された。お年寄りは、さまざまな踊りや音楽を楽しんでいた。
14日に開かれた伊那市山寺の敬老会では、地元の小学生が落語を披露した。
落語を披露したのは、伊那小学校に通う長岡隼人君5年生。隼人くんは、話上手で普段から友達を笑わせる事が得意だという事で、クラス担任の勧めで半年程前に落語を始めた。
子供向けの落語の絵本を見ながら独学で覚え、人前で発表するのは、この日が2回目だった。
隼人くんは10月、病院での公演も予定していて、「これからも多くの人に聞いてもらいたい」と抱負を話していた。