セネガルのアマドゥさん「住民参加の取り組み」研修で来駒
市役所に表敬訪問
アフリカ・セルガル共和国から、JICAカウンターパート研修で来日しているアマドゥ・サルさん(40)は21日、駒ケ根市に訪れ、中原市長を表敬訪問した。
農業・牧畜・水利省タンバクンダ維持管理センター所長のアマドゥさんは5日来日、東京や静岡県の三島で研修を受けた後、16日来駒、駒ケ根青年海外協力隊訓練所を視察、ふるさとの丘を視察し、「住民参加型行政事業手法の実践例」を学ぶ。
中原市長は、協力隊訓練所から巣だった隊員がセネガルで活躍していることや、太鼓のドゥドゥニジャールさんが指導したアフリカ太鼓が駒ケ根の地に根付いていることなどを挙げ「セネガルの平和と繁栄、日本との友好関係が深まるように」と親しみを込めて歓迎あいさつ。
アマドゥさんは「地域ならではの農業、住民がアイデアを持ち寄り、創意工夫している姿に感動した。いかに住民参加を促し、飲料水を管理していくか学び、地域の底上げにつなげたい」と期待を込めた。
タンバクンダ地区には70の深井戸があり、それぞれ管理委員会が運営しているが、日本の援助が入っている12委員会は独立採算できているが、他は飲料水の重要性の認識が低く、課題が多い。アマドゥさんは「課題解決とフォローアップに向け、行政のプログラムに、いかに住民を巻きこんでいくかを研修したい」と意欲を見せていた。