上伊那地区高校演劇合同発表会
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が21日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。演劇部のある6つの高校から、およそ100人の生徒が参加した。
作品は、人とのつながりやいじめをテーマにしたものからコメディーまでさまざまで、生徒たちは、夏休みや放課後の時間を利用し練習してきた成果を披露した。
発表会では、プロの舞台芸術家や演出家などが、脚本や発声、演技などについて審査をした。
発表を終えた生徒達に、審査員は演技の指導や舞台空間の活用法、メイクや衣装の改善点など細かいアドバイスを送っていた。
部員の増加で8年ぶりに出場した伊那北高校は、奴隷となった王族の男性が、敵の女王と接していくうちに愛してしまう苦悩を描いた作品を熱演した。
王族の男性を演じた玉木ユカさんは、「人間の内面の変化を表現するのが難しく、視線や顔の向きを工夫し稽古を積んできた」と話していた。
部長の小松理沙さんは、「7月下旬からこの劇に打ちこんで来て、今日が1番良い出来」と発表を終え、ホットした表情を浮かべていた。
発表会は県大会の予選も兼ねていて、審査の結果、辰野高校演劇部が11月に松本で開かれる県大会に出場することが決まった。