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南アルプスのシカ柵に一定の成果

南アルプスのシカ柵に一定の成果

 関係市町村や国、県などでつくる南アルプス食害対策協議会の幹事会が26日、伊那市長谷で開かれ、先月上旬にシカの防護柵を設置した仙丈ケ岳馬の背周辺に関して、柵の設置に一定の成果があったことが報告された。
 協議会では今年、昨年度ニホンジカによる食害がひどかった仙丈ケ岳馬の背のお花畑の一部に、シカの防護柵を設置した。
 柵の設置から1カ月が経過したことを受け、この日は今月4日に現地確認に訪れた南信森林管理署の職員から、その後の様子が報告された。
 それによると、今回柵を設置した場所は、7月の調査の段階で、タカネヨモギやバイケイソウなどの高山植物が食害に遭い、シカの侵入も確認されていた。
 しかし、柵の設置後はシカが侵入した形跡がなく、破壊されていた植生が少しずつ回復していたという。
 今後、協議会では信州大学農学部に調査を依頼し、防護柵に一定の成果があったことを学術的に明らかにするとともに、柵の設置方法も検証していきたいとしている。
 これらの検証結果を待って、来年度以降の方針を決めるという。

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