森林作り上伊那会議が現地見学
林業関係団体代表など9人で組織する「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」は2日、今年度から導入された森林税の活用状況などについて確認する現地視察を上伊那で行った。
メンバーは、間伐が実施されているモデル地区など伊那市内の5カ所を見学して回った。
そのうち、森林税の補助を受けて里山整備事業が行われている富県の南福地では、「南福地森林整備委員会」の竹松杉人委員長から説明を受けながら視察した。
167ヘクタールの森林を100人余りが所有していて、そのほとんどが放置されていたが、今回森林税の補助を受け、今年4月から所有者に同意を取り付け、およそ25ヘクタールを整備した。
整備に伴い、作業道を開設したということで、見学者からは、「土壌の流出などの問題はないか」といった質問が出されていた。
竹松委員長は、「南福地は以前土砂災害を経験しているので災害に強い森林が目標。土壌の流出は大きな課題だと考えている」と答えていた。
また、森林づくり上伊那地域会議の植木達人座長は、「整備ありきではなく、どんな森林にしたいのかイメージをもって山づくりを進めたらよいと思う」と話していた。
森林税は県全体でおよそ4億円の予算がある。この財源により、間伐や各市町村の森林整備への補助などが行われていて、上伊那地域では年間およそ4000万円かけて整備が進められている。
【伊那ケーブルテレビジョン】