新たな食の提案も、宮田村商工祭にぎやかに
企業や人の連携により本格的に始動した宮田村の新食材開発プロジェクトが5日、同村商工祭(村商工会主催)に出展した。地元企業など5社が連携し地域の資源を活用しながら開発を進めている食材を試食販売。誕生間もない「そばとうふ」をはじめ新たな食の提案が数多く盛り込まれ、次々と来場者が舌鼓を打った。
宮田とうふ工房を運営して10年を迎えた製造業のマスダは、健康分野にも力を入れるタカノと信州大学が共同開発した栄養価の高いそばの品種「サンルチン」を用いて「そばとうふ」を提供。タカノは赤そば「高嶺ルビー」のはちみつや乾めん、石澤建設は地元の鹿肉を食べやすく調理したジビエの串焼き、スモークウッドくるみはマスをはじめとした手づくりの燻製、農事組合法人ひかりはシメジを会場に持ち込み、訪れた人たちに食べ方の提案もしながら紹介した。
「そばとうふ」は若い親子連れや女性たちにも好評。スモークウッドくるみが製造する山ぶどうジャムを付けて食べると一瞬にしてデザート感覚に大変身し、「豆腐の概念が変わる。こんな食べ方もあるんですんね」といった声も聞かれた。マスダの増田清社長らは「食への信頼が損なわれつつある現在。地元の顔の見える安全、安心、そして美味しくて健康な食べ物を提案していきたい」と話す。そばとうふをはじめ今後も改良、開発を進め本格的な販売を目指していく。