【カメラリポート】世界的評価ガイド「ザガット」
長野県版が来年3月創刊

　レストランを一つ星、二つ星、三つ星と評価するミシュランと並び称される世界的な評価ガイド「ザガットサーベイ」。その長野県版が、来年3月に創刊されることになった。
　ザガットは、世界88都市のレストラン、ホテルなどの格付けを行っていて、日本では、東京・京都・大阪・神戸版がある。今回の長野県版は、地方版としては初となり、関係者からは大きな期待が寄せられている。

ザガット長野県版で観光周知とサービス向上ねらう

　ザガット長野県版を創刊するねらいはどこにあるのだろうか。
　上伊那地方事務所商工観光課の久保田洗耳課長補佐兼振興係長はこう話す。
「長野県の観光の周知につながるということ。それと併せて実際のホテルやレストランといった業者の皆さんが、ガイドに寄せられてくるさまざまな意見、いい意見もありますし、辛口の意見も出てまいりますので、それを受けて自らそれを改善していくことによって、長野県の観光の質を向上していく、サービスが向上していくことを考えています」

アンケートの統計処理で作られるザガット

　ザガットは、消費者によるアンケートを統計処理して作られるガイドブックで、最大の特徴は、インターネットから誰でも直接投票できる点にある。
　まずはインターネットから直接ザガットのホームページにアクセスするか、長野県の公式ホームページのヘッドラインからアクセスできる。
　パスワードやメールアドレス、住所や氏名などの個人情報を入力すれば準備完了。投票のフォームへ進むことが出来る。
　レストランの場合、3項目について「0」から「3」までの4段階で評価する。
　この投票結果を基に、ザガット長野県版が作られることになる。
　同じようにアンケートの統計処理によって出来上がった東京のレストランのザガット2008年版を見てみると、それぞれの店の紹介があり、料理、内装、サービス、コストを表示している。コストは、通常のディナーに1ドリンクを加えたおよその金額を載せている。
　注目するのはコメント。久保田課長補佐は、「『とても素晴らしかった。また行ってみたい』というコメントから、『中が狭い』とか『店主の態度が非常に横柄だ』といったような辛口のコメントも入っていて、皆さんの率直な、素直なコメントが寄せられて非常に参考になるかと思います」と話す。
　今回、ザガット長野県版に投票すると、もれなくザガット長野県版1冊が進呈される。さらに、抽選で40人に長野県の特産ワインや日本酒が贈られる。
　投票の締め切りは11月2日。長野県では「ぜひ投票をよろしくお願いします」と呼びかけている。
　詳しくは上伊那地方事務所商工観光課(TEL76・6832)へ。