行者そば祭り
秋空の下で舌鼓
昔、行者が置いていったとされる「行者そば」を味わう祭りが19日、伊那市荒井区内の萱で行われた。市内外から多くの人が訪れ、秋空の下でそばを味わった。
行者そばは、昔、修行に向かう途中の行者が内の萱でもてなしを受けたお礼に置いていった種を、内の萱の住民が大事に守り育てたものだと言われている。
内の萱では、この地域を行者そば発祥の地として活性化させるため祭りを開き、今回が22回目。
現在では、地区内でソバを作る人も減り、祭りでは広く伊那地域でとれたソバを使っている。
祭りには、およそ2千食を用意した。
転勤で伊那市に来ているという家族は、「紅葉を見ながら、外で食べるそばはとてもおいしいです」と話していた。