井月と一茶について講座
富県公民館
俳人井上井月と小林一茶についての講座が、21日、伊那市の富県ふるさと館で開かれた。
富県公民館の一般対象の学習講座・のどか学級の定期講座として開かれたもので、講師は、伊那市の信州井月会会長の春日愚(ぐ)良子(らし)さんが務めた。
春日さんは、井月と一茶には各地を歩き回って俳句を作っていたという共通点があるとして、2人を比べた。
性格は、井月は感情をあまり表わさず怒ったという話を聞かない。一茶は、感情を露骨に表わした。
家族については、井月は妻も子もなかったが、一茶は3回結婚した、と2人を比較した。
その違いが作品にも表れているとして、春日さんは、「井月は生活臭がなく風景を表した句を作った。一方、一茶は庶民が共感するような生活臭の強い作品を作った」と解説した。
参加者は、地元富県にも馴染みの深い井月について、理解を深めた。【伊那ケーブルテレビジョン】