長野県レディース卓球連盟会長 阿部恵子さん(59) 伊那市山寺区高尾町
「伊那市に来て良かった」と思ってもらえる北信越大会に
長野、新潟、石川、富山、福井を順番会場会場としている、第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、県伊那勤労者福祉センター体育館と伊那市民体育館である。5県から約360人が集まる大規模の大会。県レディース卓球連盟会長として、初めて大きな大会を取り仕切る。
技術向上、普及、交流を目的に、初心者から熟練までのレディース選手が参加する。ダブルス144組、団対戦84チームがエントリーし、ダブルスはトーナメント、団対戦は予選リーグと決勝トーナメントで競う。
開催地の伊那市を宣伝するためにも、会場には特産物などをそろえた土産屋を設置するなど工夫。「遠くから多くの人が集まるので『伊那市に来て良かった』と思ってもらえる大会に。思い出づくりのお手伝いができれば」。
1日目の競技終了後には、歌やおどりなどの演芸を楽しむ懇親会もあり「盛り上がり方は男子に負けませんよ。演芸を楽しみに参加する人などもいるくらい」と笑う。
◇ ◇
上伊那レディース卓球連盟会長をしていたこともあり、25年以上務めていた大先輩の後を任され、4年前に県レディース卓球連盟会長に就任。最初は強固に断ったが、「先輩たちがここまで育ててきた組織を私が継承し、次ぎにつなげれば。何か役に立てれば」との気持ちと、上伊那連盟の仲間たちの「バックアップするから」の一言に背中を押された。
「一人では何もできないけど、上伊那の連盟組織がしっかりしていたので心細くはなかった」
就任してからは学ぶことも多かった。レディースの現状、期待されていること窶狽ネど、全国の会長が集まる会議や技術講習会などへ出向いた先で、多くの知識を得た。
会長として2年目には、秋の県レディース卓球選手権大会に、初心者ダブルスの部を選手権化して新設するなど、多くの人に卓球をより楽しんでもらう工夫をした。
◇ ◇
卓球との出会いは高校1年生。先輩に誘われて入部し、卓球の魅力を知った。皆に自分の好きな卓球をもっと知ってもらいたいと願う。
「卓球は生涯スポーツに適している。頭も手も体も使い、年齢に関わらず楽しめ、ボケ防止にも良い。健康づくりのために卓球をしたい人たちのお手伝いをしていきたい」