壮年ソフトボールチーム「スーパァーロビンズ」
日本スポーツマスターズ05ソフトボール競技に初出場 目標は全国の頂点
伊那市を中心としたソフトボール愛好者でつくる壮年(40歳以上男子)チーム・スーパァーロビンズ(矢島広監督)は23窶・5日、富山県である日本スポーツマスターズ05ソフトボール競技に初出場する。これまで、何回も全国規模の大会に駒を進めていたチームにとって、4年振りの全国大会。晴れの舞台で全力を見せつけ、古豪復活を目指す。
スーパァーロビンズは、全日本一般男子選手権大会で3位など、全国で実績のある「伊那ロビンズ」を母体に、1988年に結成。これまでに、第4、5回全日本壮年全国大会で4位、3位、全日本壮年県大会で9回優勝窶狽ネど、栄光を手にしている。地元はもとより、全国でもその名をとどろかす有名チームだ。
ここ4年間、選手の高齢化にともないチームは弱体化。しかし、若い選手6人に入れ替え、チームの構造改革を図った。芽を出したチームは6月の県代表予選大会で優勝し、全国への出場権を獲得。今年は選手もその気で取り組んだ。今までチームを引っ張ってきた選手たちもサポートや控えに回り、一丸となって勝ち取った全国大会出場の喜びはひとしおだったという。
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日本スポーツマスターズはスポーツ愛好者の中で、競技志向の強いマスターズ世代(35歳以上)を対象としたスポーツの祭典。ソフトボール競技は、45都道府県代表が3日間のトーナメントで王座を競う。
主戦は大会に向けて調整を続けてきた秋山清博さん。スライダー、チェンジアップなど変化球は多彩で、内・外角を鋭く突く制球力も持つ。打者を追い込むと、ライズボール、ドロップボールを投げ分けて打ち取る。「一つひとつ、全力を尽くすつもりで投げ、まずは1勝を目指す」と気合は十分。
打線はどこからでも打てる組み立て。切り込み隊長に自ら名乗り出た主将・秋山道夫さんをはじめ、俊足の1、2、9番。長打力のある3、4番に続くのは、得点圏打率の高い5、6番。一発のある・ス裏クリーンアップ・スも期待できる。
全国大会では、相手の失策を誘い、好機を確実に得点に結びつけるのが重要。6番の西村政史さんは「きれいじゃなくても何とか打ち返し、得点につなげる」と、自分のプレーに懸命。ムードメーカーの有賀賢治さんも「誰よりも声を出し、素早い動きでチームを盛り立てる。あとは勝ち進むのみ」とチームを牽引する。
「全国一を目指し過去の栄光に委縮せず、チームの良さをつぶさず伸び伸びとプレーさせたい。来年、再来年にはもっと強くなれるチーム。しかし、あくまでも目標は全国の頂点を目指す」(矢島監督)。
初戦は同県立山町民グラウンドで午後2時から、1回戦を勝ちぬいた高知、群馬県代表のいずれかと対戦。「どのチームもベスト4に入る実力」と、初戦が重要になりそうだ。
一つの谷に一つのつがいしかいないというこまどり(ロビンズ)。伊那谷のこまどりは、もう一度全国のスーパァースターを目指し、大会に旅立つ。