中尾歌舞伎秋季公演 稽古に熱
11月2日に伊那市長谷で行われる中尾歌舞伎の公演を目前に控え、稽古に熱が入っている。
中尾歌舞伎は、伊那市長谷の中尾地区で江戸時代から行われている。太平洋戦争で中断したが昭和61年に復活し、現在は中尾歌舞伎保存会が受け継いでいる。
今回は、追っ手を逃れて旅をする2人と、途中で一泊する家の娘の悲恋の物語を描いた「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」。
稽古は2ヶ月前に始まり、現在は毎晩通し稽古が行われている。
出演者は、台詞の言い回しや手の動きなどを確認しながら稽古していた。
関係者は、「娘の悲しい恋の物語ですが、脇を固める役のひょうきんな動きにも注目して欲しい。観客と演者の両方が楽しめるものにしたい」と話していた。