飯島町商工会4年ぶりの企業文化展、各社意欲的にPR
飯島町商工会は31日から2日間、地元43社の出展で「企業文化展2008inいいじま」を同町文化館で開いている。製造業にとどまらず、情報産業関連、建設、小売、飲食など幅広い業種が参加し、自社製品や技術力、サービス内容をPRしている。一段と厳しい経済情勢にあって4年ぶりの開催。「こんな時だからこそ地元企業が元気なところを多くの人にアピールしたい」と各担当者は意気込み、一般住民にも分かりやすく業務内容を伝えた。
同商工会青年部が中心となり2004年に開いた企業文化未来展。それ以来の開催だが、同商工会事務局長の生田順市さんは「製造業の取引相手は町外が中心で、地元にあっても地元の皆さんと関わる機会が乏しかったのも現実。だからこそ、各企業がどんな仕事をやっているか知ってもらおうと企画しました」と経緯を説明する。
開催を告知するチラシは新聞折込で一般家庭に配ったほか、町内の飯島小・中学校、近隣の赤穂高校、駒ヶ根工業高校、松川高校には全生徒分配布した。「長い目線で優秀な人材を確保したい」(生田事務局長)。将来も見据えた想いもにじませる。
異業種の参加により、会場には年代や職業などを問わず多くの人が来場。小学生が団体で見学に訪れる姿もみられた。出展した製造業の担当者は「情勢が厳しいのは当たり前だが、地元にも私たちの仕事を知ってもらうなかで次へのステップにしたい」と話し、小売業の男性は「業種を超えて連携することで、相乗効果にもなる」と接客に汗を流した。
1日は午前10時から午後4時まで開場し、入場無料。特産品の抽選会や飲食コーナー、午後0時45分からはライブ、同2時からは放送作家加瀬清志さんの講演会もある。