旧伊那部宿歴史資料展8日から
貴重な古文書など展示
伊那市西町区の旧伊那部宿に残っている貴重な古文書や地図が8日から公開される。
今回は旧伊那部宿で本陣と呼ばれる宿屋を務めた根津家で保管されている資料など、およそ30点が展示される。
公開されるのは初めてのものがほとんどで、中には1700年代に権兵衛峠の開拓を幕府から依頼された人たちが、日当や人手の少なさを幕府に訴えた古い文書もある。
また、天竜川を境界線とする西町村と狐島村の境界線図も公開される。
当時は天竜川の氾濫で流れが変わることが多かったことから、数年おきに測量が行われたとみられ、その時に描いた地図ではないかと言われている。
考える会の田中三郎会長は、「今まで公開したことのない貴重な資料がたくさんある。多くの人に関心を持って見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
この旧伊那部宿の歴史資料展は伊那部文化祭に合わせ8、9日の2日間、伊那市西町区の長桂寺で開かれる。