箕輪町有形文化財「延命地蔵尊」の移転工事開眼・完成
箕輪町の有形文化財「延命地蔵尊」の移転工事開眼・完成祝賀会が21日、長岡の長松寺で開かれた。
延命地蔵尊は、高遠石工守屋貞治の作で、1827(文政10)年に作られた。
これまで延命地蔵は山門の横にあったが、堂宇が老朽化したことから、長松寺の境内を管理する長松寺地蔵尊保存会が、新しい堂宇の建設と移転を行った。
堂宇の建設と移転費用は約230万円で、檀家などの寄付のほか町から110万円の補助を受けている。
この日は、檀家や工事関係者など15人が参加し、移転工事のために魂を抜いた地蔵に再び魂を込める開眼式や、完成した堂宇の清めなどの儀式が行われた。
長松寺の山崎義芳住職は、「立派な建物に延命地蔵を移すことが出来うれしい。これからも地域をしっかり見守ってもらいたい」と話していた。