晴れの成人式
平成生まれが大人の仲間入り
2009年を迎え、上伊那各地では成人式が行われ、新成人たちが志を新たにした。
今年は1988(昭和63)年の4月2日から1989(平成元)年の4月2日までに生まれた人たちが、新たに大人の仲間入りをする。
〈伊那市長谷〉
長谷地区では1日、成人式が行われ、男性16人、女性13人が成人を迎えた。
式典では、中学校時代の恩師小松淳さんが「みなさんには長谷という故郷があり、温かい思い出がある。厳しい世の中だからこそ、自分に与えられた使命を着実に果たし、一歩一歩進んでほしい」と新成人を激励した。
新成人を代表して中山康利さんが、「これからは責任ある行動が求められる。自分のことだけでなく、広い視野を持って行動できるようになりたい」と決意を述べた。
式が終了した後、小学校へ移動し、小学6年生の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こした。
タイムカプセルが姿を現すと歓声が上がり、中からは、当時使っていたノートやテスト、20歳になった自分を想像して描いた自画像などが出てきて、新成人たちは、当時の思い出話に花を咲かせていた。
2日は高遠地区の成人式が行われ、男性31人、女性39人の合わせて70人が大人の仲間入りをした。
成人式は毎年、高遠町公民館が主催して行っている。
三義公民館長の北原敬敏さんは、「これからは社会の一員として、自覚と責任が求められる。無限の可能性を発揮して、粘り強く夢を叶えて欲しい」と新成人を激励した。
新成人を代表して北原崇志さんは、「社会の一員として独り立ちし、それぞれの人生を切り開きます」とあいさつした。
また成人式では、高遠太鼓保存会のメンバーが祝い太鼓を披露した。
保存会の呼びかけにより新成人7人が、振袖姿で演奏する場面もあった。
7人は、中学校の頃から保存会で活動してきたということで、保存会のオリジナル曲を演奏した。
予定されていない出演だったが、新成人は力強い演奏を披露していた。
南箕輪村では3日に成人式が行われ、178人が新成人となった。
式の中で唐木一直村長は、「未来の南箕輪村、社会を支えていくのは皆さんの若いエネルギー。大人としての責任と誇りを持って日々精進してください」と二十歳の門出を祝った。
新成人を代表して藤沢太一さんは、「経済情勢の悪化や背筋の凍るような事件が起きる世の中だが、自分を貫き、優しい心を持った大人になります」と謝辞を述べた。
村で今年成人式を迎えたのは男性91人、女性87人の合計178人。
新成人達は、写真撮影などをして友人や恩師との久し振りの再会を喜んでいた。