立春朝搾り 仕込み体験会
日本酒がどのように造られるかを学ぶ仕込み体験会が7日、伊那市の宮島酒店で開かれた。
この体験会は、消費者や酒販店の人たちに酒造りに関わってもらうことで、日本酒の良さを改めて感じてもらおうと、宮島酒店が開いた。
今回で4年目となる体験会には、地元をはじめ県内外から6人が参加し、酒蔵の中を見学したり、実際に仕込みなどの作業をした。
蒸した酒米に麹菌を入れる工程では、集まった人たちが興味深そうに作業に見入っていた。
使われている酒米「美山錦」は宮島酒店が農家と提携して無農薬で作ったもので、草取りも手作業で行ったという。
この日は、米と麹、水などを均等に混ぜ合わせる櫂入れと呼ばれる作業も行われ、参加した人たちが実際に体験していた。
今回仕込んだ酒は、2月4日の立春の日に合わせ「信濃錦 立春朝搾り」として限定販売されることになっている。
体験会に参加した人たちは販売当日、酒ビンにラベルを貼ったり出荷作業も手伝う予定という。
宮島酒店の宮島敏社長代行は、「立春朝搾りは、当日できたものをその日のうちに届ける、おめでたいお酒。ぜひ味わってもらいたい」と話している。
立春朝搾りは、1・8リットル入り3150円、720ミリリットル入り1575円で伊那市の正藤酒店、酒文化いたや、思い出酒店で販売する。