新手のカード詐欺 初公判
伊那市などで発生した警察官や金融庁の職員を騙り、キャッシュカードを騙し取る詐欺事件の犯行グループ3人の初公判が8日、開かれた。
長野地方裁判所伊那支部で初公判が開かれ、詐欺の罪に問われている東京都葛飾区の中倉俊也被告と、東京都江戸川区の斉藤正被告、住所不定の高田光伸被告の3人が出廷した。
2008年10月22日に伊那市長谷の女性に対し、警察官などを名乗ってキャッシュカードを騙し取った罪について3人は、「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状によると、中倉被告は運転手を、斉藤被告はキャッシュカードの受け取り人、暴力団構成員の高田被告は、警察官を騙り被害者を騙したほか、本部との連絡係を務めたとしている。
山梨県で、同様の手口で犯行におよんだ件については、中倉被告のみ起訴事実を認めているが、斉藤・高田両被告は、罪状認否を留保した。
地検伊那支部では、松本市や埼玉県などの事件で追起訴する方針。
次回の公判は3月12日に予定されている。