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伊那小公開学習指導研究会

伊那小公開学習指導研究会

 総合学習や総合活動を授業の中核にしている伊那市の伊那小学校で7日、公開学習指導研究会の開催30回を記念したシンポジウムと公開学習研究会が開かれた。
 全国の教職員や大学生、地元住民ら約650人が伊那小を訪れ、シンポジウムに参加したり、授業などを観た。
 この研究会は、総合学習での子どもたちの様子や指導方法を見てもらい、教育について考えてもらおうと毎年開いている。
 このうち6年謹組は、体育館でバッテリーで動くモーターカーの製作をした。
 このクラスでは、4年生のころからモーターカーの製作をしていて、人が乗れるよう改良を進めている。
 これまでに、タイヤやモーターなどの研究や、動力となるモーターから車輪へ力を伝えるギアの仕組みについて勉強してきたという。
 記念シンポジウムは、「伊那小の総合学習30年を迎えて」と題し、伊那市の松田泰俊教育委員長をパネリストに迎え、大学教授や保護者、卒業生ら5人が参加した。
 この中で卒業生の北原千織さんは、「常に自分の考えを持ち、話し合いをしていた。そして、その中で考えを発表することと、友達と認め合う関係を育むことができた」と振り返っていた。
 伊那小の島尻理恵子教諭は、「子どもたちは求め、決め、動き出す力を持っている。教師はどういう支援をするか考え、行っているだけ」と話した。
 また文教大学の嶋野道弘教授は、「教育は、子どもたちが潜在的に持っている良さ、可能性を引き出すこと。伊那小の総合学習では『人・事・もの』が関わり、子どもたち一人ひとりが自分の存在を示している」と評価していた。

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