名人亭そば講座開講
伊那市のそば文化を盛り上げていこうと、伊那市のそば打ち名人によるそば講座が11日、農業公園みはらしファーム名人亭で開かれた。
1回目の講座に15人が参加した。
この講座は、そばについて理解を深めてもらい、信州そば発祥の地とされている伊那市のそば文化を盛り上げていく目的。
そば打ち名人の会の小林史麿会長が講師を務め、伊那市高遠町が信州そば発祥の地と言われている理由などを説明した。
小林会長は、「高遠藩主保科正之が、もてなし料理として出していた辛つゆそばを、山形県の最上藩と福島県の会津藩の藩主に迎えられた時に、そば職人をつれて赴き各地に伝えた」と説明した。
また、発祥の地と言われながら伊那市にはそば屋が少ないことについて、「一般家庭で日常的に手打ちそばが食べられていたため、そばを扱う店が少なくなってしまったと思われる」と話していた。
参加した伊那市内の男性は、「うまくそば打ちができるようにと参加したが、伊那市にこれだけのそば文化があることは始めて知った。大変勉強になりました」と話していた。
そば講座では今後、そば打ちの実技も行い、知識と共に技術も磨いていく。