伊那小で災害を伝える授業まとめ
災害について勉強している伊那小学校5年秋組の児童が13日、防災について学び、これまでの学習のまとめをした。
この学習は、災害の教訓を後世に伝える手法をまとめようと、国土交通省天竜川上流河川事務所が作る検討会が実験的に行っている。
これまでに、伊那市で起きた災害の話を聞いたり、実際に天竜川や三峰川の見学にも出かけた。
4回目のこの日は、伊那市役所総務課の防災係長山口俊樹さんが、平成18年の豪雨災害について話した。
山口さんは、市内の避難所に多い時には3600人もの人がいたこと、避難していない家を職員などが回ったけれどなかなか避難してもらえなかったことなど、そのときの状況を説明した。
そのあと班ごとに分かれて、災害が起きた時に自分たちは何ができるのかを話し合い、模造紙にまとめた。
発表では、家族の集合場所を決めておくなどの日頃の準備や、土石流が起きたら流れに直角に逃げるなど、これまで学んだことを活かした対応方法について話した。
また、「お年寄りに手を貸さなければいけないと思った」などの感想も発表していた。
検討会では、これまでの授業を参考に小学生対象の災害に関する授業プランの素案を年度内に作り、早ければ来年度から上下伊那を中心に実際の授業で活用してもらいたい竏窒ニ考えている。