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信州TLOが新タイプのマスク寄贈

信州TLOが新タイプのマスク寄贈

 上田市の信大繊維学部内に本社を置く「信州TLO」は16日、伊那市にウイルスや花粉などを99%カットする新しいタイプのマスク3千枚を寄贈した。
 TLO取締役の大澤住夫さんが、小坂樫男市長にマスクを手渡した。
 信州TLOは、大学などの研究成果を民間企業へ技術移転し、そこで得られた収益を新たな研究資金として大学に還元する活動をしている。
 今回寄贈されたマスクは、その取り組みの一環で、昨年10月、大阪にある繊維製品の製造販売会社から発売された。信大繊維学部の白井汪芳教授が研究開発した人口酵素「フタロシアニン」が織り込まれている。
 フタロシアニンは、花粉などのアレルギー物質やインフルエンザなどのウイルスを吸着し分解する機能を持っていて、マスクでは99%カットできるとされている。
 また、普通のマスクに比べ通気性が良く、息苦しい感じがしないのが特徴だという。
 信州TLOは、信大農学部を含め県内5カ所に拠点を設置していて、大澤さんは、「大学と企業の連携による新しい取り組みを知ってもらうことで、産・学・官の連携をさらに進めていきたい」と話していた。
 伊那市ではこのマスクを、福祉施設などで働く現場の職員などに配布し活用していくという。

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