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中アの里に舞い降りた「そばゆき姫」、宮田村の企業プロジェクトがそば豆腐商品化

20日発売開始

中アの里に舞い降りた「そばゆき姫」、宮田村の企業プロジェクトがそば豆腐商品化

 宮田村の食を扱う企業7社でつくる新食材開発プロジェクト(代表・増田清マスダ社長)は、地元産の大豆ナカセンナリとそばの新品種サンルチンを組み合わせてそば豆腐を商品化。中央アルプスの雪形・島田娘や生産者の純心さなどをイメージさせ「そばゆき姫」とネーミングし、製造する村内の宮田とうふ工房(マスダ食品部)のアンテナショップで20日から販売を開始する。従来の豆腐の概念を変えるデザート感覚の味わい方も提案。かき混ぜると凝固しやすいそば粉の特性も独自製法で克服し、15日間の賞味期限も実現した。全国販売も視野に入れており、1日あたり500丁を目標に生産する。

中アの里に舞い降りた「そばゆき姫」、宮田村の企業プロジェクトがそば豆腐商品化

 地元の豊かな資源を活かしながら新たな食の「宮田ブランド」を構築しようと昨年発足したプロジェクトの製品化第1弾。ナカセンナリにこだわった商品づくりを行っている宮田とうふ工房の技術と、タカノと信州大学が栄養価の高いそばとして共同開発したサンルチンを融合させ、開発から1年で商品化にこぎつけた。
 発売前日の19日には村内の料理店で発表試食会があり、地元生産農家をはじめ関係者を招待。地元産山ぶどうジャムやゴマ豆乳ソースなどもトッピングにしながら、新たな「宮田の味」に舌鼓を打った。
 大豆、そばともに提供している原田博安さん(68)は「とてもまろやかでコクがある。何もつけずに食べても十分美味しい」と太鼓判を押し、「後継者などの課題も抱える我々農家にとってこのような製品化を進めてもらえることは大変心強い」と続けた。

中アの里に舞い降りた「そばゆき姫」、宮田村の企業プロジェクトがそば豆腐商品化

 宮田とうふ工房の従来商品の賞味期限は4日だったが、そばゆき姫は15日間と長い。その背景には一過性の商品としてとらえるのではなく、将来的には地域の活性化につなげるためにも全国販売していきたいという想いがにじむ。増田代表は「地道に地元の人に愛される商品を提供し、プロジェクトの輪を広げていきたい」と期待を込める。
 小売価格は1丁150円。問い合わせは宮田とうふ工房0265・84・1102へ。

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