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荒井区戦争体験講習会

荒井区戦争体験講習会

 戦争体験講習会が20日夜、伊那市のいなっせで開かれた。講習会は荒井区社会福祉協議会などが開いたもので、会場には区民約50人が集まった。
 体験を語ったのは、中村信一さん(87)と、長田伊三男さん(86)の二人。
 中村さんは、フィリピンでの体験について話した。
 現地では、動けなくなり野戦病院に入院していた人に手榴弾が渡され、敵がきたら自爆するよう命令されていた。
 中村さんは、「自分がいつ同じ状況になるかわからない恐怖を感じた。無事に帰って来た時に改めて命の尊さがわかった」と話していた。
 また長田さんは、二十歳前後で中国で体験した戦争の恐ろしさについて話した。
 長田さんは「塀を乗り越えて敵陣に忍び込もうとしたところ、敵に見つかり銃で狙われた。若くして命を落としたくないという思いでいっぱいだったが、なんとか無事に帰ってこられた」と話した。
 体験談を聞いたある男性は、「それぞれ恐ろしい体験をされていて戦争の怖さを感じた。貴重な体験談を子どもたちにも語り継いでいきたい」と話していた。

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