園児に桜の手鏡プレゼント
保育園の統廃合で今年度いっぱいで廃園となる伊那市の美篶中央保育園に26日、園の庭にあった桜の木で作った手鏡のプレゼントが届いた。
手鏡を作った木曽山林高校森林環境科2年生の有志3人が保育園を訪れ、贈呈式が行われた。
手鏡は、新しい園舎の改築によって切り倒された樹齢50年の桜の木を使って作った。3センチほどの厚さに切った木を、思い出の桜の花びらの形にした。
保護者や地元から、「長年親しんできた桜の木がこのままではもったいない」という声があり、この保育園に子どもが通っていた木曽山林高校教諭の宮下理人さんに依頼して生徒たちに記念の品を作ってもらうことにした。
昭和27年に開園した美篶中央保育園は、園舎の老朽化や少子化などにより美篶東部保育園と統廃合し、今年度中に取り壊す。
桜の木は開園当初に地元の人の協力で植えられたソメイヨシノで、これまで園児たちが桜の下で給食を食べるなどして親しんできたという。
手鏡は60個保育園に贈られていて、28日の閉園式で園児一人一人にプレゼントされるほか、お世話になった地元の人にも記念品として贈ることになっている。