上農定時制卒業式
2年後の平成22年度に廃止となる上伊那農業高校定時制で5日夜、卒業式が行われた。
今年度の卒業生11人に、三井忠人校長が卒業証書を授与した。
三井校長は、「今年度は新入生が入学することはなかったが、みなさんが中心となって引っ張ってくれた。定時制ならではの困難や悩み、喜びがあったと思う。それは心の貯えとなり、みなさんの人生を支えるものになる」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の原直子さんは、「上農定時制は2年後になくなるが、それを嘆かず、前向きに最後まで明るい定時制を築いていってほしい。本当にこの定時制には、かけがえのないものをいただいた」と答辞を述べた。
式の後、教室では最後のホームルームが行われた。
担任の宮澤英明教諭は、「君たちが作り上げてきた一番大切なものは、人とつながる力。君たちの気持ちが分かる仲間が10人はいる。そういうことを大切にして、悔いのない人生を送ってほしい」と話した。
県の高校改革プランの方針で、上農高校定時制は、現在の2年生が卒業する2年後の平成22年度をもって廃止される。