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厳しい雇用環境に学生活発、上伊那地区企業説明会に160人

厳しい雇用環境に学生活発、上伊那地区企業説明会に160人

 2010年春卒業予定の大学生、短大生などを対象に就職に向けた上伊那地区企業説明会(伊那職業安定協会主催)が6日、伊那市内で開かれた。不況の影響を受け参加企業は昨年よりも12社少ない55社だったのに対し、学生は昨年よりも34人多い160人。雇用環境の悪化で危機感を募らせる声もあり、真剣な表情で各企業のブースを回った。同協会は4月にも合同就職面接会を開くが、「不況により厳しさを感じている学生が多く、地元、都会を問わずに間口を広げて就職活動しているのでは」とみている。
 各企業の採用担当者が業務内容や採用方針などを説明。できるだけ多くの企業と接点と持とうと、数社のブースに足を運ぶ学生の姿が数多くみられた。
 3社ほどから説明を聞いたという東京の大学に通う宮田村の男子学生は「都会で就職してもいつかは実家に戻らなければいけないので地元で就職したい。ただ、この地域は製造業が中心なので不況の影響もあり厳しいと感じる。職種など絞り込まないで幅広く就職活動していきたい」と話した。
 地元の学校に通う辰野町の女子学生は「確かに厳しいと思うが、頑張れば道は開けるはず」と前を向いた。
 参加企業の半数近くは主力の製造業でその多くも不況の影響を受けているとみられるが、伊那市の自動車部品製造会社の担当者は「昨年末から確かに生産は減っているが、優秀な技術者を確保したい。他社などの採用も厳しいと思うが、だからこそ逆に我々にとってはチャンスともいえる」と話した。

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