自閉症講演会開催
障害の特性を理解して
自閉症への理解を深めてもらおう窶狽ニ24日、南箕輪村の大芝荘研修センターで、講演会があった。約50人が集まり、実例から、自閉症者への配慮の方法や思いの受け止め方などを学んだ。
自閉症児を持つ親の中には、子どもの行動が理解できずに悩む例も多い。こうした親が、悩みを相談し合うため結成した「伊那ピノキオ」(小林孝子会長)が講演会を準備。講師には飯田市で自閉症者の支援などをしている知的障害者入所更正施設「明星学園」の宮下智園長を迎えた。 事あるごとに「服を脱ぐ」という行動をとっていた自閉症女性。彼女のその行動には、伝えたい全く別のメッセージがあり、それを理解して対応してあげれば、行動は納まった窶狽ニいう事例を紹介。宮下さんは「自閉症の子どもの障害は自分の感情を出しにくいこと。彼らの行動に込められた本当の思いを理解してあげ『その行動には何かあるんだな』と思うことで、自分たちの考えにも折り合いをつけることができる」と語った。また、不安要因が多く、それによってパニックになることも多いことから「相手の不安を知り、分かりやすく説明してあげることも重要」と話し、スケジュールボードで示す方法などを提案した。