上伊那靖国招魂碑慰霊祭
上伊那靖国招魂碑慰霊祭が26日、高遠町の高遠城址公園であり、満蒙開拓殉難者、日清・日露戦争以来の戦没者遺族と来賓、約130人が参列した。
伊東義人高遠町長は「今日の平和は戦没者の努力とその後の発展を支えた先人らのお陰だが、少子高齢化や財政問題など、さまざまな問題も抱えるようになった。60年を経て、遺族が高齢化しつつあるが、命を持って示してくれた平和への思いを語り継ぐのが私たちの使命」と語った。
訪れた遺族は約65人。20年前に比べ、参列者の減少・高齢化は目に見えて著しい。遺族会会長は「戦後60年の風化は激しく、英霊の思いを伝える人も少なくなりつつある。現在ここにいる人が出席できなくなっても、家族に引き継ぎ、“戦争はいけない”という思いを引き継いでほしい」と語った。