伊那市三峰川総合開発事業対策協議会
戸草ダム建設など整備計画で意見交換
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が12日、伊那市役所で開かれ、戸草ダム建設を盛り込んだ天竜川水系河川整備計画の修正案について、国土交通省と意見交換した。
対策協議会の委員や国土交通省天竜川上流河川事務所の伊藤仁志所長らが出席し意見を交わした。
修正案では、戸草ダムについて「今後の社会経済情勢等の変化に合わせ、新たな利水計画との調整等を行いつつ、建設実施時期を検討する」としている。
委員からは、「経済情勢の変化に合わせ、とあるが、自然条件は考慮しないのか」「利水ができないとなった場合は、治水単独のダムでも建設するのか」といった質問があった。
これに対し伊藤所長は、「社会経済情勢等としているので、この中に自然条件も含むと考えている」「治水単独では、経済情勢から予算がつきにくく厳しいので、発電などの利水ができるよう調整し、なるべく多目的ダムにしたい」と答えていた。
対策協議会会長の小坂樫男市長は、「30年の計画の中で着工できると理解している。住民の安心・安全のため早急に計画を作ってほしい」と話していた。
国交省では近々、整備計画案をまとめたものをHPなどで公表し、村井県知事の意見を聞いた後、正式に計画を策定する予定。