いじめ根絶記念講演会
伊那市の西箕輪中学校で13日、いじめに関する講演会が開かれた。体育館には、生徒のほか保護者などが集まった。
講師には、高校時代いじめにあった経験がある、元プロ野球日本ハムファイターズの投手今関勝さんを迎えた。
西箕輪地区は今年度、文部科学省の「いじめ対策緊急支援総合事業」のモデル地区として指定を受けている。
中学校では1年間、いじめに関するアンケートをはじめ全校での討論会などを行ってきた。
今関さんは、いじめに遭い高校を中途退学した経験を話し、「何万人もの前で野球をしてきた自分でも、いじめられていたと言えるようになったのはほんの2年ほど前。いじめによる心の痛みは消えないもの」といじめの辛さを説明した。
また、「野球という目標があったから立ち直れた」と話し、「夢に向かって行動することで自信が持て、心の支えにもなる。何でもいいから夢を持ち、行動を起こしてみてください」と呼びかけた。