新山保育園で卒園式
来年度から休園となる伊那市の新山保育園で25日、卒園式が行われた。
式では保育士や地域の人たちが見守る中、本年度唯一の卒園生、竹内遥希君が両親とともに入場した。
遥希君と園児らは、一緒に新山保育園の歌を歌った。
卒園式では、山崎富子園長から卒園証書が手渡された。
山崎園長は、「遥希君はあいさつや返事がきちんとできました。小学校では元気な1年生になってください」と祝いの言葉を送った。
また父の堅さんは、「自分が通った保育園を子どもが卒園することは感慨深いものがあります。残念ながら休園により、そのような思いはいったん止まってしまいますが、これまで支えてくれた先生に感謝します」と、お礼の言葉を述べた。
この日はほかに、ボランティアとして長年にわたり保育園の庭の手入れなどを行ってきた地元の柴和好さんと、児童民生委員として子どもたちと交流してきた小原佑季子さんに感謝の気持ちを伝えようと、園児から花束が贈られた。
新山保育園の園舎は休園後も子どもたちの交流の場として利用されることになっている。
また、新山から新たに保育園に入る園児1人を含め、10人が来年度から高遠第4保育園に通う。
伊那市によると、新山保育園の園児募集は休園となってからも毎年続け、園児の数が20人以上となった場合は運営を再開するという。