認知症予防講演会
高齢者の認知症予防についての講演会が25日、伊那公民館で開かれた。
認知症について理解を深め予防に努めてもらおうと伊那市が開いたもので、今回は、市内65カ所の公民館で行っている脳いきいき教室の合同教室を兼ねて開催した。
講師は京都府のNPO法人認知症予防ネット理事長の高林実結樹さんが務めた。
高林さんは、「明るく、頭を使って、あきらめない」の頭文字をとった「スリーA」をモットーにした脳を活性化させるゲームを教室で取り入れている。
高林さんは、「隣の人と大笑いすることで閉ざされた心が開き、人間同士の結びつきに再び目覚めることができる」「認知症はあきらめないで、悪化することを予防してほしい」と話していた。
また、体を動かして脳を活性化させるための運動も行った。
伊那市によると現在、市内で認知症とされる人は840人と推計されている。
伊那市では、来年度から脳いきいき教室を80カ所に増やす予定で、認知症予防のきっかけづくりを進めていきたい考え。