映像作家の北村さんが井月の映画撮影
漂泊の俳人、井上井月を題材にしたドキュメンタリー映画の製作が、伊那を舞台に進められている。
伊那市美篶の笠原薬師堂で28日、地元住民の協力のもと地区の伝統行事、数珠まわしの撮影があった。
井月の映画を製作しているのは、伊那市出身で、現在東京都でNHKのドキュメンタリー番組を手掛けるなど映像作家として活躍している北村皆雄さん。
北村さんは、井月の生き様や井月の愛した伊那の美しさを伝えようと、映画製作の構想を温めてきた。
北村さんは、井月を研究し、文化事業や観光事業につなげようと活動する社団法人井月顕彰会のメンバーでもあり、映画製作は顕彰会の事業の一つにもなっている。
映画は、伊那に残る伝統文化や風景を映像で綴ることで、井月の過ごした伊那や井月の思いを辿ろうというもので、今回は数珠まわしが撮影された。
映画は2時間ほどのドキュメンタリーで、2011年3月の完成を目指す。
今年の冬には撮影スタッフを増やし、本格的な撮影を始めるという。