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殿島橋 開通式

殿島橋 開通式

 平成18年7月豪雨で被災した歩行者専用の殿島橋の架け替え工事が完了した。29日、地域住民や県、市の関係者ら約200人が参加して開通式を行い、新しい橋の完成を祝った。
 旧殿島橋は、昭和11年に作られ、平成18年7月の豪雨で橋脚が傾き、通行不能となった。
 殿島橋架け替え促進協議会の原俊樹さんは、「地域の歴史と思い出を刻み、多くの人に愛される橋になってほしい」と話し、橋の完成を喜んでいた。
 また、橋の架け替え工事を行った長野県伊那建設事務所の山浦直人所長は、「殿島橋は今回で102回目の架け替えとなる。通学路や地域を結ぶ橋として、その歴史を引き継ぎ、使命を果たしてほしい」と話していた。
 開通式では、東春近下殿島の「土蔵獅子舞囃子方保存会」は、橋の安全を願う「悪魔払い」の舞を披露した。
 渡り初めは、新しい橋が末永く愛され、長持ちするようにとの思いから、東西春近に暮らす3世代夫婦6組を先頭に行われた。
 また、橋に取り付けられた橋名板は、春富中学校3年生が書いた。
 このうち、「天竜川」の橋名板を書き、通学路として旧殿島橋を利用していた中野智教君は、豪雨災害や通学での苦労を振り返った。
 新しい殿島橋は、国の河川改修計画に合わせ、橋の橋脚を減らし、水の流れる面積を増やした。
 また、橋脚の長さは以前の橋の2倍の13メートルになり、川底に深く埋められ、より災害に強い橋となっている。

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