アスベスト講習会
アスベスト講習会
健康被害が問題になっているアスベスト(石綿)に関する知識を深めようと駒ケ根市保険補導員連合会は27日、アスベストについての研修会を駒ケ根市保健センターで開いた。保健補導員約80人が参加し、伊那保健所所長の渡辺庸子さんの講演を聞いた。
渡辺さんはアスベストの特徴について「断熱材、保温材、吸音材などに適した特性により建築用部材として多く使われてきたが、肺に吸収されても分解されないため中皮腫やがんなどの健康障害を起こす」とした上で「悪性中皮腫は胸膜や腹膜に起こり、水がたまって呼吸困難や腹痛などの症状が現れる。アスベストをどれぐらい吸い込んだら発病するのかは今のところ明らかになっていない」などと説明した=写真。
参加者らは説明を聞きながら中皮腫に侵された胸のCT写真などを見て顔をしかめ「怖いね」などとささやき合っていた。