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南箕輪村長選
唐木一直氏 無投票再選

南箕輪村長選<br>唐木一直氏 無投票再選

 任期満了に伴う南箕輪村長選挙が7日告示され、現職で2期目を目指す唐木一直さんが、無投票で再選した。
 当選が決まり、支持者から祝福を受けた唐木さんは、「無投票ということで責任の重さを感じている。2期目は子育て、教育、福祉を基本に、今回公約として打ち出した環境問題、健康問題にも力を入れたい。味工房が完成したので大芝高原を村のブランドとして売り出し、大芝から村の元気と活力を発信していきたい」と決意を述べた。
 また、長年の懸案事項だった153号伊那バイパスと下水道事業がこの2年間で完成することから、「住環境整備が整ってくるので、人口増加政策に再び力を入れたい」と話した。
 この日、唐木陣営は、午前8時30分に届け出を済ませると南殿コミュニティセンターで出陣式を開き、唐木さんは、集まった支持者200人を前に、2期目に向けた決意を訴えた。
 第一声のあと、久保や北殿地区など北部・中部地域を中心に回り、地域住民に支持を訴えた。
 昼には事務所にもどって一息。午後は再び、大泉や南原など西部・南部地域を中心に回った。
 唐木さんは1948(昭和23)年生まれの60歳。1967(昭和42)年に伊那北高校を卒業後、南箕輪村役場に就職。総務課長などを歴任し、2001(平成13)年に助役に就任した。
 2005(平成17)年の村長選に出馬し、村民の目線に立った村政を基本方針に掲げ、選挙戦の末、初当選を果した。
 当選後は、合併論議の末、自立を決めた村として行財政改革を行い財政の健全化を図ったほか、子育て支援センターの設置、乳幼児医療費を中学生まで無料化するなど子育て支援の充実に力を入れてきた。
 2期目を目指す今回は、「村民が安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり」「活力と元気を育む村づくり」を基本方針に掲げ、村民に支持を訴えてきた。
 長野県によると、南箕輪村は2008(平成20)年、県内の市町村の中で最も人口増加率が高い自治体で、県全体の人口増加率マイナス0.41%と比べ、村は1.15%と高い数字となっている。
 そんな中、アパートなどに住む組に加入しない世帯が増加傾向にあり、地域コミュニティのあり方が課題となっている。
 村によると組に加入しない世帯が増えると、地区の連携がうまく取れないことや、災害時などの体制づくりに影響があるという。
 また、最近では郊外に大型店の進出が続き、商業をとりまく環境も変化してきていて、高齢者や障害者など交通弱者の買い物といった生活面での対策が必要となっている。
 これらの課題を抱える中、4年間の舵取りは無投票により現職の唐木一直さんの手にゆだねられた。
 南箕輪村の歴史の中で、無投票での当選は、公職選挙法が昭和25年に制定されてからこれで3回目。
 唐木さんの初登庁は16日、任期は2013(平成25)年4月15日までの4年間となっている。

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