悪臭対策の請願は意見つきで採択
伊那市議会経済建設委
伊那市議会経済建設委員会(柳川広美委員長)が28日開かれ、西春近自治協議会(酒井俊一会長)が提出した「セイブハイコンの悪臭削減対策についての請願」を意見付きで採択とした。
請願では、84年、東春近木裏原に建設された農事組合法人セイブハイコンのたい肥生産施設から悪臭が発生。改善を申し入れ、当初に比べて軽減されたものの、地域住民は苦しめられているという。
委員会は市議会6月定例会で継続審査とし、周辺住民の声を聞いたり、たい肥施設の対応を聞いたりと現地を調査。調査によって施設のみでなく、農地にまかれたたい肥の臭いもあったという。また、臭いを研究する埼玉県の生研センターや、小川村のたい肥施設も視察した。
委員から「長い期間、臭いで苦しんできた。1日でも早く解決できるように努力するべき」などと意見が出され、採択とした。付帯意見は正副委員長に一任。悪臭の原因が搬入時か、かくはん時か特定できず、市とセイブハイコンがふん尿処理方法と設備の現況について専門家を交えて調査し、効果的な解決策を取るように意見をつける。
委員会を傍聴した小出三区の平沢一郎区長は「早期解決に向け、臭いがなくなるような具体策をとっていただきたい」と話した。