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第20回上伊那工芸展

第20回上伊那工芸展

 陶磁や染織などの工芸作品を集めた上伊那工芸展が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
 今回は20回の節目を記念して、上伊那工芸会を創設した人形作家の原淑子さんと染色作家の小林一博さんの遺作展を兼ねている。会場の3分の2をさいて、二人の作品を展示している。
 原淑子さんは、大正15年に伊那市に生まれ、人間国宝に師事。県展審査員などを歴任し、昭和60年に上伊那工芸会を立ち上げ、初代会長に就任。平成2年、65歳で亡くなっている。
 一方、小林一博さんは、昭和16年に箕輪町に生まれ、15歳で上京。染色の道に進んだ。県展審査員などを歴任し、上伊那工芸会の2代目会長を務めた。平成12年、60歳で亡くなった。
 会場には、そんな2人の意思を受け継ぐ会員23人の作品も並んでいる。
 現在の会長、御子柴明寛さんは、「こんなにがんばっていますよと今は無き二人の先生に言いたい。先生方に切り開いていただいた上伊那の工芸にさらに磨きをかけていきたい」と話している。
 さまざまな団体が集まって活動している上伊那工芸会は、県下でもまれな存在だという。

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