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中尾歌舞伎 春季公演にむけ稽古

中尾歌舞伎 春季公演にむけ稽古

 伊那市の無形民俗文化財にも指定されている伊那市長谷の中尾歌舞伎の春季公演が29日に行われる。
 本番を間近に控え、練習にも熱が入っている。 
 春の公演に向けて、3月から週に1回、4月に入ってからは週2回の練習を重ねてきた。
 21日夜は、初めて衣装を身につけて稽古した。
 今回上演する演目は「絵本太功記 十段目 尼ヶ崎の段」。
 主役は織田信長を討った明智光秀で、主君を倒し、反逆者となった光秀と、その一族の悲しみを描いている。
 中尾歌舞伎は、江戸時代からの歴史があるが、太平洋戦争とともに一時、途絶えた。
 昭和61年に、地区の若者がお年寄りの指導を受け、復活上演させ現在に至っている。
 復活当時から演出を手がける西村清典さんは、「農村歌舞伎は、あり合わせでヘタなりにも一生懸命やっているのがいいところ。伝統を一日でも長く、続けていきたい」と話していた。
 中尾歌舞伎の春季公演は、29日午後1時半から、伊那市長谷の中尾座で上演する。

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