定額給付金詐欺未遂事件
23日昼ごろ、伊那市内の独り暮らしの70歳の女性宅に市役所の職員をかたり、通帳などをだまし取ろうとした男が来たと警察に通報があった。
伊那警察署の発表によると、23日昼ごろ、市役所職員をかたる2人組と思われる男がこの女性宅を訪れ、「定額給付金の受給手続きをしてあげるから、通帳などを渡してくれ。暗証番号を教えてくれ」などと話したという。
この女性は、不審に思い「気をつけるように言われています。本当に市役所の人ですか」などと言ったところ立ち去ったという。
なお伊那市では、給付金の受給対象となる8割の人がすでに申請手続きを済ませていて、申請所は閑散としている。
給付対象となる7万3300人のうち65歳以上は1万8400人。
警察では、市役所職員や警察官が通帳などを預かることはなく、通帳やキャッシュカード、暗証番号は他人に渡したり教えないよう注意を呼びかけている。
伊那署管内で定額給付金事業を悪用した詐欺は今回が初めてという。